ズーラシアの森を目指して、中堀川沿いを歩く(約3.6km)

散策コース

鶴ヶ峰駅→代官橋→円正寺→白根道路改修碑→上白根稲荷社→甘酒の庚申塔→念仏地蔵→上白根大池公園→ズーラシアの森→横浜動物園ズーラシア


主なポイントの写真紹介

鶴ヶ峰坂

白根通り(白根街道)を八王子16号線に出る前の右側に鶴ヶ峰坂はあります。坂の頂上付近に、鶴ヶ峰浄水場がある。昔、鎌倉街道沿いに何軒かの刀鍛冶屋があったと伝えられ鍛冶久保と云う名が残っています。

 又、馬の蹄鉄を造った鍛冶屋が坂の両側にあったと云われています。

長さ2町(218m)の急坂で旧八王子街道の交通の難所でした。

 

 


白糸の滝(大滝)

 帷子川の支流である中堀川にかかる幅7m、落差3.5mで、横浜市内での最大級の滝。(改修前は、幅9.1m、落差5.5mあったと伝える)

 

 


万葉の歌碑(防人の歌)平成9年設置された万葉集歌碑。

 同じ歌碑が青葉区みたけ台の祥泉院の山門脇にもあります。(万葉の歌碑天平勝宝7年 755の作 巻20)

わが国最古の歌集「万葉集」は16代仁徳天皇(5世紀前半)から47代淳仁天皇(奈良時代後期)まで約350年間に作られた約4500首を収録している。

都筑から筑紫(九州地方)に出征していく防人が残していく妻に贈った相聞歌です。

 

夫  服部於由(はとりべのおゆ)

     我が行の   息衝くしかば  足柄の   峰延ほ雲と   見とと偲ばね

     (わがゆきの いきつくしかば あしがらの みねはほくもて みととしぬばね)

妻  砦女(あため)

      我が夫を  筑紫にやりて うつくしみ  帯は解かなな  あやにかも寝も

     (わがせなを ちくしにやりて うつくしみ おびはとかなな あやにかもねも)

 


行者の滝(小滝)

 白根神社境内の谷間から流出る滝で、行者の修行にも使われたことから行者の滝とも云われていました。


斉藤代官の墓

中堀川に斉藤橋(手前)代官橋(上流)バス停「代官前」があります。

斉藤家の供養塔墓碑等が斉藤代官にまつわるものが残っています。代官は室町時代以前から居住し、江戸時代には代官・名主になりました。

 

 

 


真宗 白根山 正円寺 

古くは、浄土真宗の寺として400年。

 江戸時代は白根地頭の菩提所として護持されてきたと考えられる。しかし、文久2年(1862)15世住職の没後は無住となって荒廃し、明治20年頃には火災に遭って全てを焼失、檀信徒も四散し、文字通り廃寺状態で50年間放置された。

 昭和9年に少数の檀信徒により、仮本堂と庫裡が造立され、前住職が入寺再興された。昭和55年現在の姿になりました。

 



上白根稲荷社

大正11年付近にあった4社(神明社、第六天社、杉山社、山王社)を合祀して創建されました。

 また、境内にある夫婦松を詠んだ内藤鳴雪の句碑があります。

「夫ハ夫たり婦ハ婦たりてぞ松涼し 七十七 鳴雪」

 ここ上白根に「白痴吟社」と云う俳句の会を主宰していた高橋紅子(憲作)が句碑の建立を企画し、鳴雪に依頼実現しました。この句碑建立が縁となり、白痴吟社では月々鳴雪に選句、添削を依頼していたと云うことです。

 

 


甘酒の庚申塔

元禄6年(1693)舟形青面金剛の庚申塔です。足下に三猿が浮き彫りにされた石仏です。この庚申塔にこんな民話が残っています。

 当時、郡内におたふく風が流行り庚申様に祈願しまた。

白根村、今宿村、二俣川村あたりからも参拝する人が詰めかけたということです。

ある時、茂衛門のお婆さんの夢枕に庚申様が立ち「私は甘酒が好きなので、お礼は甘酒が良い」と云われ、お婆さんは、早速孫を連れて竹筒に甘酒を入れて、お礼に甘酒をお供えしたそうです。

 このことから、この庚申塔はいつの間にか「甘酒の庚申様」と呼ばれる牢になったということです。

 


[ズーラシアの森]

森の中でも比較的人里近くにある「里山」をイメージ、民話の世界を再現したこのゾーンには、ホンドタヌキやホンドギツネなどが生息している。特別天然記念物のコウノトリにも出会えます。

日本の森は、東日本でブナやコナラを代表とする落葉広葉樹、西日本でシイやカシを代表とする常緑広葉樹から成っています。

 

どちらも針葉樹と異なり根が深く 張る樹種が多いため、土地の流出を防ぎ、雨水と土壌の栄養を保つ役目があります。

多様で豊かな森は様々な食べ物を供給することから、多くの動物が生息して います。

 

こうした森の中で、人々は比較的人里近くにある「里山」と呼ばれる森から、毎年山菜やキノコなどを採取し、数年ごとに薪や炭を作るための木を伐採して森の恵みを採り尽くすことなく得てきました。

 

この伐採は森を適度に更新する役目があり、こうして管理されてきた森は特有の自然をはぐくんできました。

 

近年、原生的な自然のほか、このような自然の重要性も叫ばれています。


[ズーラシア動物園]

この「ズーラシア(ZOORASIA)」という愛称は、動物園(ZOO)と、広大な自然をイメージしたユーラシア(EURASIA)の合成語で、平成8年秋に市民公募で選ばれました。
ズーラシアは19994月、横浜動物の森公園の中に第1次開園し、その後続々とエリアが広がっています。

「わんぱくの森」とアマゾンの密林ゾーン拡張エリアの「わくわく場」がオープン。

20034月には「アフリカの熱帯雨林」ゾーンの一部がオープン。

20064月には、わんぱくの森ゾーン内に「自然体験林」完成。

20074月にアフリカの熱帯雨林ゾーンに「アカカワイノシシ

展示場」、わんぱくのゾーン内に「ぱかぱか広場」オープン。

 20094月にアフリカの熱帯雨林ゾーンに「チンパンジーの森」オープン。

2015422日に「アフリカのサバンナ」全面オープン。

肉食系と草食系四種混合展示チーター、キリン、シマウマ、エランドの四種。

現在の面積は45ha、全面開園すると約53.3haの日本最大級の動物園となる計画です。

入園料→600円から800円に値上げ。

ズーラシアと金沢動物園共通年間パスポートを一般2000円で新設する。

 

2013年の入場者数は、野毛山→97万人、ズーラシア→92万人、金沢→28万人でした。